春のニセカウ南稜

ニセイカウシュッペ山南稜
2012年4月21日~22日
メンバー F江、oyama
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 GWに利尻の長浜尾根ダイレクトを行こうと決め、そのプレ山行としてニセカウ南稜に行ってきた。このルートはザイルを出すのは大槍の一部だけであるが、北大雪の大パノラマを見ながら細いリッジを辿り、どきどきするような大斜面のトラバースもあり、何より大槍と小槍のあの迫力は一見の価値がある。過去2回行ってるが、春に行くのもまた良いじゃないかと思ったのだが・・・・。う~ん、この時期ってやっぱり微妙だな・・・。


○4月21日 

6:30 層雲峡(ニセイノシキオマップ川出合) 8:20 1558m西尾根取り付き 11:45 C1(1558m) 12:27 ルート偵察 13:58 C1帰着

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 前日に層雲峡入りし、快適な立駐でF江氏と小宴会。睡眠不足で呑んでる途中で寝てしまった。さて、翌日は2,3キロ車で北に走り、発電所の横にあるニセイノシキオマップ川の出合から歩き始める。朝から超快晴の最高の天気。

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 春、人間にとっても待ちに待った季節だが、それはクマさんも同じ。長い冬眠から目が覚めて早速鹿の御馳走にありつけたらさぞかし目覚めは最高だろう。

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 初めの二股を左に入り、800mぐらいで送電線を通過したくらいから右手の尾根に取りついたら、あとは1558mを目指してひたすらのラッセル。早くも暖かさで雪が腐りだして時々腰まで埋まると、その度に体力がごっそり持っていかれる。大粒の汗がながれてジャケットなど着てられない。F江さんはTシャツ姿である。

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 やがて樹林越しに見えてきたニセカウ南稜。小槍、大槍とも黒々、ゴツゴツって感じ。厳冬期でも雪付きがそんなに良くないが、やっぱり冬に見る方がはるかに迫力がある。大槍も岩ががっつり出てて明日の登攀が若干不安になる。

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 1558mに着いたのは12時前。振り返ると黒岳や稜雲岳などの表大雪の山々の大パノラマ。最高の眺望。もちろん、小槍大槍のニセカウ南稜もバッチし見える。もう少し先にテン場を考えてもいたが、やっぱりこのビューポイントは外せない。ということで早々とテント設営。流石にまだ日が高いので少し休んでからトレース付けとルートの偵察に出発。

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 たいしてやる気のない僕はザックも何も持たず(カメラだけポケットに入れたが)、ふたたびスノーシューを付けて出発。

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 上は今回の写真。下が4年前の3月の写真。現在活動休止中のK集氏との思い出の山行。もう一カ月早ければダイブ違った感じだったなと今更ながら若干後悔。

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 小槍手前で引き返し、明日を楽しみに待っていろよ~と小槍に告げてC1へと戻る。

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 C1に戻ったのは14時前。天候にもよるが、この時期なら軽量化すればニセカウ南稜ワンデイアタックは十分可能なのだ。でも今回は1泊。風もなく、暖かい太陽の下、テントの外で最高の景色を見ながら暗くなるまで酒を呑む。最高に贅沢で最高に幸せな時間の過ごし方であった。


○4月22日 
5:10 C1 6:20 小槍トラバース終了 8:40 大槍登攀終了 9:10 ニセカウ頂上 12:30~13:05 C1 15:40 下山


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 日が変わる前から風が強く、なかなか熟睡できず、心配したが、素晴らしい朝日が僕らの出発を待ちうけていた。久しぶりに山で見る朝日にちょっと感動。

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 朝はまだ雪が堅いので歩きやすい。スノシューではなく、アイゼンが雪面に気持ち良く刺さる。ただ風は昨日とは一変してかなりの強風。小槍はダイブしたから左側斜面をトラバースして通過。

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 小槍を頂上側から見る。じっくり見ると登攀可能じゃないかと思えてくる。おそらく1ピッチだろうが結構面白いルートなのではと思うが、さてどうだろうか?

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 大槍に近づくとますます風が強まる。大槍は予想通り、岩がだいぶ露出しており、取り付きの3mほどがやや苦労する。イボハーケンとブッシュでランニングを3本とり15mほどで残置のシュリンゲに達しここで終了。

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 大槍を超えるともう難所はなし。清川ルートと合流すると、先週と思われるトレースもうっすらと残っていた。

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 C1から4時間。腐っている雪に思いのほか時間を取られてしまった。頂上はあまりにも風が強く、写真を撮ったら即サヨナラ。次にこのピークに来るのはいつになるだろうか・・・。


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 時間があれば比麻良山まで足を延ばそうと思っていたが、黒々としたアンギラスは全く魅力なし。やっぱり厳冬期に来るべきところか。下山は腐った雪に何度も腰まで埋まり、発狂寸前。特に小槍のトラバースは酷く、泣きが入った。

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 昨日とは違う場所でまたも鹿の亡骸を発見。これもそのうちクマさんの胃袋に収まってしまうのか。

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 最後の一枚は初めてこのニセカウ南稜をトレースした時の写真。2003年1月の大槍。もう11年前だ。今回を含めてこのルートに来る時はいつもド快晴だ。厳冬期なら2泊必要となるかもしれないが、このルートはやっぱり厳冬期にこそ最も魅力的だ。F江さんにはぜひ厳冬期にもう一度行ってもらいたい。僕はまた10年後にでも・・・。


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