錫丈岳前衛壁3ルンゼ

2013年3月20日
メンバー:K下さん、oyama

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 錫丈岳、北海道からきてまだ数箇月であるが、その名前はずいぶん前から知っていた。アルパインクライミングの好ルートが幾つも存在するエリアで、いつかは行ってみたいと思っていたところだ。当初は2連休で阿弥陀岳北西稜を計画していたが、行動可能日が一日となり、リーダーから「錫丈岳3ルンゼ」への転進を打診された時は、“待ってました!”と呟いてしまった。


○3月19日
 美濃インターを出た直近の駐車場でリーダーK下さんと合流し、新穂高中尾温泉へ。バス停横の駐車場に車を止めて車中泊。リーダーとはこの時が初対面。どうやらかなりのアルパイン志向のようだ。翌日の打ち合わせを軽くして就寝。

○3月20日
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 この時期になると寒さに震えて準備と言うことも当然無し。そういう点では楽なのだが、厳冬期がとっくに終わってしまったことがちょっと悲しい。今冬は仕方ないとは言えあまり納得行く山行をできなかった。

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 槍身温泉横の車道を少々歩いてクリヤ谷登山道入り口にあるポストに登山届けを提出。

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 クリヤ谷を渡渉するポイントまでは雪は少なめ。トレースがあり埋ることは少なかった。

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 クリヤ谷の渡渉。スノーブリッジが繋がっておらず、スリリングな渡渉となった。ちなみに僕はザックを放り投げてから渡渉。

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 西尾地沢の出合付近はデブリがかなり堆積していた。雪が不安定な時や時期によっては雪崩に注意が必要。こんなんに巻き込まれたら人なんてあっと言う間にペシャンコです。

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 デブリ地帯を抜けると前方に見えました錫丈岳前衛峰。目指す3ルンゼは右端の切れ目。左端の左方カンテも冬に良く登られる人気ルートらしい。

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 赤で囲んだ部分が3ルンゼ。ずいぶん黒々しているように見えるが・・・。

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 ようやく着いた3ルンゼ取り付き。ここまで2時間強。抜釘後、初の山行で足に不安があった為、終始リーダーから後れをとり、結果としてラッセルをまかせっきりにしてしまった。申しわけないっす・・。

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 穂高をバックの登攀が出来るのがこの錫丈岳の良いところの一つかもしれない。ちょっと薄曇なのが残念。

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 F1は雪に埋っており、ズボズボと埋りながら50m近くロープを伸ばし、ルンゼの真ん中の露岩でビレー。F2はその露岩の右手を登る。ここも雪がたまっており、至極簡単。(F・1F2:oyamaリード)

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 F2終了点でビレーする僕。

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 残置はかなり多かったが、それでも小さめのキャメやエイリアンなどは重宝した。

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 F3はまったく氷がついておらず、完全な岩パート。見た目以上に悪く、K下さんが慎重にリードする。フォローでも結構怖かった。

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 F4はチムニーのトンネルを抜けるが、トンネル抜け口は短いながらも氷壁となっておりアイススクリューがばっちりときまった。バチギギ!

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 トンネル抜けると簡単な雪壁。写真はトンネル抜けたあとのK下さん。

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 F5もアイススクリューがご活躍。しかもK下リーダーの持ってきたのスクリューはなんとヌンチャクとスクリューが一体となったもの。これはとてつもなく優れものでした!

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 最後のF6は人工でチョックストンを抜ける。アブミに乗りながら右手でエイリアンを決めながらの奮闘的登攀。緊張するけどこういう登攀は嫌いじゃない。コルに抜けて潅木でビレイ。

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 終了点横には大きなキノコ雪が。きっと2月ぐらいはもの凄く発達しているに違いない。ちなみにさらにP2方向の頭上には通称“グラスホッパー”と呼ばれる氷瀑があるが既に登攀できないくらい後退していた。今度は厳冬期に3ルンゼと継続してみたい。

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 下降は同ルートを3ピッチの懸垂下降で取り付きに戻った。少々休憩した後に下山。最後は雨の振る中の下山でした。

 
 初めての錫丈岳はやや時期外れの感はあったが、満足いくした。左方カンテや一ルンゼなど登攀意欲がそそられるルートは幾つもある。そのうちクリヤ谷岩舎あたりにベースを張ってじっくりと登ってみたい。
 









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この記事へのコメント

紋次郎
2013年04月03日 07:36
おお。抜針からもう山に復帰ですか。
元気な姿にホッとしとります。十勝は今日は雪じゃなくて雨。
着実に春になっとるよ~♪
oyaken
2013年04月03日 12:40
生きていたか~。北見もすっかり雪が解けました。いよいよマラソンシーズンです。
oyama
2013年04月03日 23:31
まだ本調子ではないけど、ようやく行動に支障ないレベルになったかな。
北海道もだいぶ春が近づいてきたのかな?ちなみに名古屋は早くも桜が散りましたよ。はやい!!

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